手入れがラクで見た目もおしゃれなアーバンフェンスを検討しているなら、契約前にデメリットや実際の失敗例をしっかり確認しておきたいところです。
人工木や樹脂製の目隠しフェンスは人気が高い一方で、施工方法や設置環境の選び方を誤ると、板の反りや強風による倒壊といったトラブルにつながることがあります。
この記事では、導入前に知っておきたい6つのデメリットと後悔を防ぐための具体的な対策、他製品との客観的な比較について解説します。自宅のお庭に最適なフェンスを選びたい方は、ぜひ参考にしてください。
導入前に知っておきたい6つのデメリット

アーバンフェンスを設置する際は、素材の物理的特性や目隠し構造に起因する注意点をあらかじめ把握しておくことが大切です。
契約後に後悔しないために、まずは起こりやすい問題と発生条件を整理しておきましょう。アーバンフェンスで注意すべきポイントは、主に以下の6つです。
- クリアランス不足で板が反り歪むことがある
- 板の隙間から角度によって視線が通る
- 背の高い目隠し仕様は強風の影響を受けやすい
- 直射日光でダークカラーの表面温度が上がりやすい
- スタンダードタイプはプラスチック感が気になる場合がある
- 天然木より初期費用が高くなる場合がある
クリアランス不足で板が反り歪むことがある
アーバンフェンスの主原料であるポリスチレン発泡樹脂は、日光の熱で伸び縮みする物理的な性質を持っています。
メーカーの施工説明書では、板材を長手方向につなぐジョイント部を柱芯で10mm空けるよう定めています。
板材は温度差で1m当たり約3mm伸縮する場合があるため、施工説明書に沿ってジョイント部の隙間を確保することが重要です。
施工計画では、板材の伸縮を見込んだ納まりになっているか確認しましょう。
板の隙間から角度によって視線が通る
アーバンフェンスは板材を横方向に一定間隔で張り渡す構造のため、完全に隙間をなくすことはできません。通常タイプの上下の板間隔は、意匠や目隠し率に応じて選択できます。
真正面から見ると高い目隠し効果を発揮しますが、斜め前からの角度や敷地の高低差によっては隙間から室内が見える場合があります。
設置位置と室内からの目線関係を事前に確認しておく必要があります。
背の高い目隠し仕様は強風の影響を受けやすい
アーバンフェンスは最大2.7mまでの高尺施工に対応できますが、背が高くなるほど受風面積が広がります。
風を通しにくい目隠し構造は、台風や季節風の強い風圧を正面から直接受け止める構造となるためです。
十分な深さを持つコンクリート基礎を設置せず、既存のブロック塀へ直接アンカーで固定すると、強風時に根元から破損する危険性が高まります。
高尺フェンスを検討する際は、十分な基礎深さと補強設計の確保が欠かせません。
直射日光でダークカラーの表面温度が上がりやすい
アーバンフェンスの濃色系カラーは熱吸収率が高く、真夏の直射日光を受けると表面が熱くなりやすい傾向が見られます。
ココアブラウンやダークブラウンなどは、日中に熱を溜め込みやすい物理特性を持っています。
南向きのお庭や駐車場沿いに設置した場合、うっかり手で触れると大変熱く感じられる場面が存在します。小さなお子様やペットが日常的に触れる場所では、火傷や不快感を防ぐ配慮が必要です。
スタンダードタイプはプラスチック感が気になる場合がある
最もベーシックな「スタンダードタイプ」は、表面加工のない自然な木目調の仕様です。ZUKURIやSANDINGのような表面加工は施されていないため、質感は実物サンプルで確認しましょう。
遠目からの見映えは綺麗ですが、玄関アプローチなどの至近距離では樹脂特有の質感が目立ちやすくなります。
本物の木材や高級感のある外構素材と並べる場合は、人によって人工的な印象を受ける点にも注意が必要です。
天然木より初期費用が高くなる場合がある
アーバンフェンスの初期費用は、ホームセンター等で販売されている安価なソフトウッド天然木と比べると高額になりがちです。
アルミ支柱を設置し、現場で板材を1枚ずつ手作業でビス留め固定するセミオーダー方式が採用されているからです。
工場組み立て済みの量産パネルフェンスに比べ、施工職人の作業工数が多くかかるため、工事費用が含まれた初期投資費用は高くなります。
見た目の価格だけにとらわれず、施工の手間も含めたトータルコストを把握しておきましょう。
デメリットによる後悔を防ぐ6つの対策

アーバンフェンスのデメリットは、適切な部材選定と正しい施工手順を守ることで効果的に対策できます。
外構業者へ相談する際に確認すべきポイントを把握し、快適な目隠しフェンスを実現させましょう。失敗を防ぐための具体的な対策は、以下の6点です。
- 板の反りや歪みを防ぐ10mmの施工クリアランスを確保する
- 視線をしっかり遮りたい場合は隙間5mmのPGタイプを選ぶ
- 強風による倒壊を防ぐ柱ピッチと独立基礎の強度設計を行う
- 直射日光による表面の熱さを抑えるカラー選定と配置を行う
- 安っぽさを避ける質感選びと屋外でのサンプル確認を行う
- 相見積もりと塗装メンテ費を含めたトータル費用で比較する
板の反りや歪みを抑える長手ジョイント部の10mm施工クリアランスを確保する
板の伸縮による変形リスクを抑えるには、メーカーが規定する長手ジョイント部の10mm施工クリアランスを守ることが重要です。
板材は温度差で1m当たり約3mm伸縮する場合があるため、ジョイント部に伸縮分を見込んだ隙間を設けます。
見た目の隙間を狭くしたいからと現場で無理に詰める指示を出さず、施工計画に10mmクリアランスが反映されているか確認してください。実績豊富な外構業者に任せることがトラブル回避の近道です。
視線をしっかり遮りたい場合は隙間5mmのPGタイプを選ぶ
プライバシー保護を重視したい場合は、断面が平行四辺形の「PGタイプ」を選べます。5mmの板間隔でも高い目隠し効果を得やすい設計です。
正面からの視線を遮りやすく、リビング前や道路沿いの境界で目隠し性を重視したい場合の選択肢になります。
強風による倒壊を防ぐ柱ピッチと独立基礎の強度設計を行う
強風による事故を防ぐには、施工説明書に沿った基礎工事と支柱設計を施工店へ確認することが重要です。公式シミュレーションでは、ブロック上施工はブロック天端からH1200まで、独立基礎はH2000まで設定できます。
設置場所の風速条件に合わせて基礎の埋め込み深さを確保し、柱の間隔を狭める補強設計を行うと安心感が向上します。既存ブロック塀の耐久性を過信せず、十分な地中基礎の準備を意識してください。
直射日光による表面の熱さを抑えるカラー選定と配置を行う
真夏の表面温度上昇を回避したい場所には、日光を反射しやすい明るい色合いのカラー選定が適しています。ライトブラウンやメープルホワイトなどの明るいトーンは、暗い色と比べて熱の蓄積を抑える効果があります。
お子様やペットが触れる頻度の高いエリアには明るいカラーを配置し、ダークトーンは日陰になりやすい北側や東側に配置するとバランスが整います。生活動線を考慮したゾーニング設計を行いましょう。
安っぽさを避ける質感選びと屋外でのサンプル確認を行う
色の見え方は屋内の照明と屋外の太陽光で大きく変わるため、発注前にカットサンプルを取り寄せましょう。実際の設置場所にサンプルを持ち出し、日向と日陰での仕上がりを直接確認しておくと安心です。
プラスチック感を抑えて高級感を演出したい場合は、「UZUKURI(浮造り)」や「SANDING(サンディング)」などの表面加工タイプが選ばれています。
凹凸や研磨加工によってツヤが抑えられ、自然な光の反射が生まれるため質感が大きく向上します。
相見積もりと塗装メンテ費を含めたトータル費用で比較する
初期費用の高さを解消するには、10年〜20年単位の長期的なメンテナンス費用を含めて評価する視点が大切です。
天然木に必要な3〜5年ごとの防腐塗装費用がかからないアーバンフェンスは、通算費用で見ると非常に経済的となります。
施工店ごとの工事費用の差を把握するため、同一仕様の図面をもとに複数の業者から相見積もりを取得して比較検討しましょう。施工保証の有無も合わせて確認すると費用対効果が高まります。
他の目隠しフェンスや競合製品との比較

アーバンフェンスの採用を検討する際は、他の樹脂フェンスや人工木、アルミ製品との特徴の違いを比較しておくことが大切です。
それぞれの素材特性を理解することで、自宅の目的に合ったフェンスを選びやすくなります。主な比較ポイントは、以下の4点です。
- 主要素材・競合製品との比較一覧表
- 人工木フェンスとは素材構成と吸水性の違いを確認する
- 木調アルミフェンスとは費用と設計自由度で比べる
- プラドやエコモックとは施工条件と価格帯で比べる
主要素材・競合製品との比較一覧表
アーバンフェンスと主な競合フェンスの素材特性や特徴を一覧表にまとめました。
| フェンス種類 | 主な素材構成と特徴の違い |
|---|---|
| アーバンフェンス | 100% PS発泡樹脂製。吸水率がほぼゼロで腐食やカビに強い。10mmクリアランス施工が必要でカラー展開が豊富。 |
| 一般人工木フェンス | 樹脂に木粉を混合した合成木材。木の質感や香りが感じられる反面、湿気によるカビや苔が発生しやすい。 |
| 木調アルミフェンス | アルミ形材を主体とし、木調仕上げや耐風圧仕様は製品ごとに異なる。個別の仕様書で比較する。 |
| プラドフェンス | プラド/oneは木粉混合再生樹脂の芯材を高密度ポリエチレンで被覆した構造。シリーズごとに素材・仕様が異なる。 |
| エコモックフェンス | 木粉とプラスチックを混合した再生複合材。価格や保証は最新の製品仕様・保証規定を確認する。 |
| 天然木ハードウッド | ウリンやイペなどの無垢天然木。天然木ならではの質感とエイジングを楽しめるが、定期的な手入れが必要。 |
人工木フェンスとは素材構成と吸水性の違いを確認する
樹脂フェンスと人工木フェンスは混同されがちですが、木粉の含有有無という決定的な違いが存在します。
一般的な人工木フェンスは樹脂に木粉を混ぜて作られており、木の肌触りが再現されている一方で、湿気によるカビや苔が発生しやすい点に注意が必要です。
アーバンフェンスは木粉を一切含まない100%ポリスチレン発泡樹脂を採用しているのが大きな特徴です。吸水率が非常に低いため、湿気の多い日陰でもカビや腐食の心配がありません。
水分による劣化を抑えたい場所では、アーバンフェンスが選択肢になります。
木調アルミフェンスとは費用と設計自由度で比べる
木調アルミフェンスは、アルミ形材を主体に木調仕上げを施した製品です。仕上げやルーバー構造の有無は製品ごとに異なるため、目隠し性は個別仕様で確認しましょう。
しかし、アルミ製フェンスは部材費と工事費が高額になりやすい傾向が挙げられます。アーバンフェンスは現場で柱と板を組み上げる方式のため、高さや隙間をミリ単位で自由調整できる構造です。
コストを抑えつつオーダーメイド感覚で設置したい場合に有利となります。
プラドやエコモックとは施工条件と価格帯で比べる
競合する樹脂・人工木ブランドのプラドやエコモックとも比較しておきましょう。プラドは複数シリーズがあり、/oneは木粉混合再生樹脂の芯材を高密度ポリエチレンで被覆した構造です。
エコモックの価格や保証は、最新の製品仕様・保証規定を確認しましょう。アーバンフェンスはPGタイプなどの仕様を選べるため、目隠し性や板間隔の希望に合わせて比較できます。
アーバンフェンスが向いている人・他製品を検討すべき人の特徴

アーバンフェンスのデメリットや対策、他製品との比較を踏まえた上で、どのような施主に合っているかをまとめました。ご自身の優先順位と照らし合わせながら判断してください。
- アーバンフェンスの設置が向いている人
- ほかのフェンスを検討したほうがよい人
アーバンフェンスの設置が向いている人
以下の要望や設置環境に当てはまる方は、アーバンフェンスを選んだ後の後悔を減らしやすいでしょう。
アーバンフェンスは、手入れの手間を減らしたい方に向いている選択肢です。
ほかのフェンスを検討したほうがよい人
一方で、以下の条件を最優先したい場合は、アーバンフェンス以外の製品を視野に入れることを推奨します。
隙間ゼロの完全隠蔽を希望する場合は、風を通しながら視線をカットできるアルミ製ルーバーフェンスなどを検討すると満足度の高い仕上がりに近づきます。
施工を相談できるおすすめサービス3選

アーバンフェンスの施工精度や工事価格は、依頼する外構業者によって差が生じます。信頼できる施工体制や保証を備えたサービスを活用し、適正価格で工事を進めましょう。
おすすめの相談先サービスは、以下の3つです。
- town life エクステリア|複数社のプランと見積もりを比べたい方向け
- ガーデンプラス|庭全体とフェンスをまとめて検討したい方向け
- エクスショップ|フェンス単体の費用を抑えたい方向け
town life エクステリア|複数社のプランと見積もりを比べたい方向け

town life エクステリアは、全国の外構業者から無料でデザイン提案や工事見積もりを一括請求できる比較サービスです。希望する設置条件を入力するだけで、複数の施工店から提案を受け取ることができます。
アーバンフェンスは現場組み立て方式のため、職人の人工代や基礎工事の施工費によって見積もり金額に開きが出やすい傾向が見られます。
同一の条件で一括見積もりを取得すれば、施工費用の相場や長手ジョイント部を柱芯で10mm空ける施工方針を横並びで確認できます。
各社のプラン内容を吟味しながら、見積額や提案内容、施工実績に納得できる業者を選定できる点が魅力です。
ガーデンプラス|庭全体とフェンスをまとめて検討したい方向け

ガーデンプラスは、全国に施工ネットワークを持つ外構工事専門店です。目隠しフェンスの設置はもちろん、駐車場や玄関アプローチ、お庭全体のトータル外構デザインまで一括して相談できます。
現地調査や見積もり作成が無料で行われており、メーカー保証2年に加えて工種に応じた施工保証(最長10年)が案内されています。さらに、工事に起因する対人・対物事故はそれぞれ上限1億円まで補償されます。
保証体制を重視する方の選択肢になります。
エクスショップ|フェンス単体の費用を抑えたい方向け

エクスショップは、エクステリア商品のインターネット販売と施工請負を手がけるサービスで、公式サイトでは「業界最大手」とうたっています。アーバンフェンスの施工可否は、依頼時に確認してください。
Webサイト上で設置したいフェンスの高さや長さを選択すると、割引率が反映された概算見積もりをその場で試算できるシステムが整えられています。商品2年保証に加え施工10年補償が用意されているため、ネット注文でも安心です。
フェンス単体の費用を確認しながら依頼したい方に向いている選択肢です。
アーバンフェンスのデメリットに関するよくある質問
アーバンフェンスを検討している施主から寄せられる代表的な疑問点について、Q&A形式で回答をまとめました。
疑問と解決策の概要は、以下の通りです。
- Q1. アーバンフェンスは熱で反りますか?
- Q2. 板の隙間は何mm必要ですか?
- Q3. アーバンフェンスは台風で倒れますか?
- Q4. アーバンフェンスはDIYで施工できますか?
- Q5. アーバンフェンスの手入れは何が必要ですか?
Q1. アーバンフェンスは熱で反りますか?
A. 施工説明書どおり、板材を長手方向につなぐジョイント部を柱芯で10mm空けて施工する必要があります。
主原料であるポリスチレン発泡樹脂は、温度差で1m当たり約3mm伸縮する場合があります。施工説明書では、板材を長手方向につなぐジョイント部を柱芯で10mm空けるよう定めています。
Q2. 板の隙間は何mm必要ですか?
A. 標準タイプでは10mm以上の目地隙間が推奨されますが、PGタイプを選べば5mmの狭小隙間でも施工可能です。
熱伸縮の吸収と風圧軽減の観点から10mm隙間が基本となります。目隠し性能を高めたい場所では、断面が斜めに交差するPGタイプを配置することで、熱対策に必要な5mmクリアランスを保ちつつ外部からの視線を防げます。
Q3. アーバンフェンスは台風で倒れますか?
A. 強風や台風への備えとして、施工説明書に沿った柱ピッチ、基礎、必要な補強を確認することが重要です。
倒壊リスクは、受風圧に対する基礎の埋め込み深さや支柱強度にも左右されます。公式シミュレーションでは、ブロック上施工はブロック天端からH1200までです。
Q4. アーバンフェンスはDIYで施工できますか?
A. 板の交換を含む施工は、販売店・メーカー・専門業者へ依頼方法を確認してください。高尺目隠しフェンスの新設は、プロの外構業者へ依頼する方が安全です。
アルミ柱の正確な垂直出し、コンクリート基礎の強度確認、長手ジョイント部を柱芯で10mm空ける施工には専門技能が求められます。施工説明書に沿った施工を依頼しましょう。
Q5. アーバンフェンスの手入れは何が必要ですか?
A. 日常の手入れは、水洗いと拭き取りを基本とします。定期的な防腐塗装や塗り替えは不要です。
水分を吸収しないポリスチレン製のため、腐食やシロアリ食害のリスクが存在しません。年に1〜2回ほどホースの水で表面の泥汚れを洗い流すだけで美観が長持ちします。
定期的にネジの緩みや傾きをチェックしておくと安心です。
まとめ
アーバンフェンスは熱伸縮による反りや隙間からの視線、強風リスクといったデメリットがありますが、いずれも長手ジョイント部の10mmクリアランス遵守や適切な施工を行うことで解決できます。
定期的な防腐塗装が不要なアーバンフェンスは、手入れの負担を抑えたい場合の選択肢です。
まずはカタログやカットサンプルを取り寄せ、複数社への相見積もりを通じて理想のお庭づくりをスタートさせましょう。
この記事でご紹介したおすすめサービス一覧
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| ガーデンプラス | 全国の施工ネットワークを持ち、メーカー保証2年と工種に応じた施工保証(最長10年)を案内する専門店 |
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